2010年6月23日水曜日

クロスゲーム(漫画)























あだち充の最新野球漫画。気づいたら終わってたので読んでみました。
ストーリーはと言うと、冴えない少年とお隣に住んでる4人姉妹との青春野球マンガ。またかよ!って感じと思うかも知れないけど、ある登場人物が死んだ時やっぱりまたかよ!って思った。
ただ人の死を重すぎず、軽すぎず書くのは好感が持てる。だてに大御所名乗ってはいないです。

最終巻の怒涛の勢いで伏線を回収。みんなが思ってたところに落としこみます。
ただどんな王道な流れも、絶対素直に書かないのがあだち充。それが小慣れすぎてて、人によっては気にくわないかも。自分もお涙頂戴は好きではないけど、これはちょっとやりすぎかもと思った。
それでもあだちっ娘はかーいーし、青春感はたっぷり楽しめる。

2010年6月8日火曜日

Boogie Board


本来は2,700円ほどの商品…日本だと送料等々で4,500円くらい。私が購入したのは、怪しげなマジコン専門ショップ。なんでそんな店で取り扱ってるのか知らないが、入金後、現物が届くまでちょっと不安でした。秋葉原でも探せば購入できるらしく、そちらは4,000円弱。

機能としては、書く/消すのみ。保存はできない。知育玩具「せんせい」の液晶版だ。見た目が文具らしいので、ビジネスでも使えるだろう。保存はできないが…。

パッケージには本体とスタイラス、そして汚れを拭き取る布がついている。スタイラスは、本体にひっかけたり差したりできないので、携帯時に置き場に困る。また、本体を鞄に直に入れると表面が傷つきそうなので、携帯するならなんらかのケースは必須だろう。

また、実際に文字など書いてみると、暗いところでは視認性が悪い。明るいところで書いても薄いグレーくらい。部分的な修正もできないので、間違えたら全部消すしかない。

◆ ◆ ◆

と、なんとも不自由なガジェットなのだが、Boogei Boardの代替となるものについて考えるとちょっと思いつかない。ホワイトボードに近いと思うが、あれも使うと粉が出るので厄介だし…。

現状で日本から買うには4,000円くらいかかり、正直、それほどの価値があるとは思えないが、これが2,000円くらいで売られるようになれば、けっこう流行るんじゃないかと思われる。

とりあえず、常時携帯して他の人にも触ってもらおう。

2010年6月6日日曜日

みつどもえ(漫画)~祝アニメ化~

「みつどもえ」桜井のりおがチャンピオンに連載中のギャグマンガ。全く似ていない三つ子を主人公にして、さらに狂った脇役キャラがいい感じ。小学校を舞台にしながらストレートな下ネタがウリの、大きなお兄さんホイホイに仕上がっとります。

来季7月からアニメ化が決まったのはご周知の通り。キャストがミューレばっかりでゴリ押しとどっかの掲示板では騒がれていますが、緒方にみのりんの起用は個人的に大いに評価したいです。もちろんあいなまさんも出るよ!

マンガは冒頭にも述べた通り、下ネタ。決してエロではなく下ネタなんです。とある大御所週刊少年誌の学園ラブコメディのように、偶然にもいちご柄パンツを主人公が見てしまうなどといった無理やりではない。パンツを読者に見せるのなら、男子小学生がスカートめくりをはじめていくが三つ子のスカートをめくる際・・・みたいにストーリーの必然を出し最後に笑いに繋げる。これぞ職人芸。

かわいらしい絵とは裏腹にガチで笑えます。最近の雰囲気萌えマンガや、シュールギャグティスト萌えマンガでもないガチギャグマンガ。実はこの作者貴重な人材なのでは?ちなみにこの人も男名だけど、女性らしい。

みつどもえアニメ公式ページ:http://www.mitsudomoe-anime.com/staff/index.html
桜井のりお公式ページ:http://www.geocities.jp/ageodai2/

2010年6月5日土曜日

『アイアムアヒーロー』 (漫画): 花沢健吾


うだつの上がらない漫画家アシスタントが主人公。読み出したときは『ヒミズ』の主人公がショボイ版って感じかと思ったけど、1巻は丸々プロローグであって2巻からの展開が壮絶怒涛。そういややたら背景の描き込みが緻密でコマの使い方が大胆だった。この作画で一連のテンションが続いていくんだから凄いです。

『ヒストリエ』 (漫画): 岩明均


古代ギリシアに実在した書記官エウメネスの活躍を描いた伝記物。良家の子息から奴隷になったり難民から英雄になったり。アリストテレスやアレキサンダーといった歴史に名高い人物達とも関りあってゆく。

作者の岩明均は御存知『寄生獣』を描いた人。淡々とした描写で唐突に残忍な場面や激情が入ってくるのはこの『ヒストリエ』でも変わらず呆気にとられる面白さ。そして淡々としつつも作中いくつも伏線が残されていて気になってしょうがない。

連載は月刊誌でやってるわりに休載が多く、単行本は年1冊出るか出ないかのペース。6巻まで出てるがまだ書記官としてのキャリアが始まったばかりなんで完結すんの何年先なんだか。