2010年8月21日土曜日

『妖怪ハンター』 (漫画): 諸星大二郎

意外に多い気もする諸星大二郎のシリーズ物の中では、珍しくストーリーテラーのいるシリーズ。
"妖怪ハンター"といっても妖怪と戦うようなものでなく、考古学者である主人公の稗田礼二郎が様々な怪奇事件に巻き込まれてゆくというもの。

このシリーズの中でたぶん一番有名なのが「生命の木」という話で、あらすじは人里離れた隠れキリシタンの村で起きた殺人事件が、稗田の考察で聖書の創世記との関連が見出され、それに続き物語が再現されてゆくというもの。みんな大好き「おらといっしょにぱらいそさいくだ」が出てくるのはこの回。

名セリフや壮大な展開もさることながら、ここに登場してくる村の者の顔のイカレ具合も、この話の魅力になってると思う。

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